「紙」の状態や、すぐに利用できるデータ形式ではない「資料状態」と呼べるデータに
対して、利用可能なデータ形式に変更する必要があります。要求に応じた最適な形式で
関連付けをすることでデータ利用が可能です。

情報のインターオペラビリティ、すなわち「相互運用性」の確保が地理空間情報を扱う
上で最も重要といえます。
しかし、現状を見るとデータが無秩序に各所に散在しており、さらにさまざまなデータ
形式が存在しています。地理空間情報を活用するための環境として、編集、解析処理す
る上でこれは大きな課題です。
そのため、業界標準としてデータベース形式、もしくはshape、GDBなどの形式で対応す
ることが望まれます。
このデータ形式で整備することで、ほとんど全てのGIS処理が解決されます。
また、政府機関、自治体、大学関係、民間企業でも「情報の流通」や「データの相互
互換」を意識する場合、さらに利用者視点でもインターオペラビリティの優先度が
最上位となります。

さて、地理空間情報で用いる各種の情報の編集処理を行います。これは構造化と呼び
ます。データの構造化・統合化をすることでソフトウェアによる解析が可能となりま
す。
地形情報とデータベースや表計算ソフト内の数値・文字データと組み合わせることで、
地理空間情報となり、利用可能なデータとなります。

地理空間情報の代表的な情報内容は下記のような内容です。
◎代表的な事例
・住所表示データ・所在等のアドレス情報(地籍や地番も含む)
・成分情報(何かしらの意味を示している内容)
・数値化されている情報
・テキストとして存在する情報
・一定の法則で作成されたランキング情報
・座標情報
・地形地物の意味の情報